ザ・メンタリスト シーズン1 第5話より:

one’s fair share
(他の人と)同程度の責任・役割・資質・分け前


田舎町で若い女性、カーラとニコールが行方不明となり
森でカーラの遺体が発見されたことで
正式に捜査に乗り出したリズボンとジェーンのチーム。

依然行方不明のカーラの友人ニコールは、優等生のカーラとは違う不良娘であり
町にはニコール、もしくは彼女と婚約者がカーラを殺したのではと噂が広まってゆく。

リズボンの部下・ヴァンペルトは実際のカーラとニコールの関係性を探るべく
カーラの両親に聞き込み捜査に出向く。

That fiance of Nicole’s…
あのニコールの婚約者・・・(カーラの母)

Jason O’toole.
ジェイソン・オトゥールですね。(ヴァンペルト)

(中略)

Did Jason ever get violent with Nicole?
ジェイソンはニコールに暴力をふるったことは?(ヴァンペルト)

No. Not that I heard, but I wouldn’t be surprised.
いいえ。そんな話は聞かなかったけど、そうだったとしても驚かないわ。(カーラの母)

Nicole had her fair share of that type.
ニコールもそういう輩と同じくらい乱暴だったから。(カーラの母)


one’s fair share は「(他の人と)同程度の責任・役割・資質・分け前」としましたが
前後の文章によって日本語での解釈が異なってくる表現だと思います。

ここでは her fair share of that type 「彼女のそのタイプと同等の資質」となっていて
「そのタイプ」とは「恋人に暴力をふるう類の男性」のことであり
ニコールはそのタイプと同じくらいの資質、つまり同じくらいの乱暴さを持っていた、となります。

次に例えば以下のような文章は

Bicyclists still don’t have their fair share of road space in NY.
NYでは自転車用道路が未だ不十分である。


といった内容で、their fair share of road space
「(車や歩行者と)同程度の道スペースの分け前」がまだ無い、
つまり「自転車用道路が未だ不十分」という解釈が出来ます。

この場合の one’s fair share は、ニコールの話のような性格的な資質ではなく
「自転車愛用者が車や歩行者と同等に有すべき道路スペース」のことを表しています。

またはこんな文章、

I’ve had my fair share of loneliness, I want a man.
もう一人ぼっちは十分、彼氏が欲しい。


my fair share of loneliness「私の孤独の持ち分」は十分受け取った、
つまり「一人ぼっちが長かった」、だからそろそろ彼氏が欲しい、ということで
これはもう素敵な人が見つかるよう、切に願うばかりであります・・・。

といった感じで one’s fair share は、前後の文章により日本語の解釈が異なってきますが
共通のイメージとしては「他の人々が持っている・受けているのと同等(同量)の何か」というのが
近いように感じます。

色々なパターンに触れて、使い方をマスターしたい表現ですね。



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